2019年6月15日

満蒙開拓平和記念館


社内の役職者10名ほどで下伊那郡阿智村にある「満蒙開拓平和記念館」を見学しました。

長野県南部のこの辺りは、全国で最も多く満蒙開拓団を送出した地域です。
戦争に翻弄された辛く悲しい「負の歴史」ではありますが、その実情をありのままに保存・展示することによって後世に正しく歴史を伝え、日中友好、ひいてはアジア・世界の「平和・共生・友好の未来」を創造していくことを願ってこの記念館は設立されました。


当社と取引のある生産者の中にも実際に満州に入植し残留孤児となった方がいらっしゃいます。
帰国後にも貧困と差別の厳しい生活が続き、生きるために山のひのきの切り株からナタ一本で箸を切り出して製作されたそうです。
これが今日、木曽を代表する民芸品、生活雑貨として最もポピュラーな存在となった「木曽ひのき箸」の成り立ちなんだそうです。

当社でも「木曽ひのき箸」を取り扱っていますが、そんな背景を踏まえつつ、平和への願いを忘れずにこの箸を取り扱い続けなければならないと、一同が思いを強くした一日でした。